「浅煎り」や「深煎り」など焙煎度合の表現がありますが、それらは大まかに「コーヒー豆の色」で区別をしているだけで、焙煎はその言葉だけで括る事は出来ません。
秒単位での熱量の調軽や生豆の投入量、0.1°Cの変化など小さくとも様々な事がコーヒーの味に大きな影響をもたらします。
産地・生産者毎による風味の特徴を熟知した上で、焙煎の検証を重ねて繰り返していき焙煎プロファイルを構築していきます。
栽培から収穫・精製などを経て産地から行われている味作りは、焙煎によって大きく変わってしまいます。
Raw Sugar Roastの焙煎は、生産地にて生産者が意図して作り上げるコーヒー豆を、焙煎で味を阻害せずに最大限に表現する事を目標に味作りを日頃から行っています。
「浅煎り=酸味」という一文では片付けられません。
浅煎りでも酸味以外の香り・甘味や余韻の質感などコーヒーが持つ様々なフレーバーをバランス良く焙煎で作り上げる事が大切で、尖った「酸っぱい」などといったネガティブな味を作らないのが、コーヒーロースターとしての技術です。